TOILABへの想いを語る②180日間の制作記録

(アイキャッチは、今のデザインの原型。TOILABをお持ちの方は色味が違うので比べてみてください)

コーチングカードTOILAB(問いラボ)に対する想いを書き留めている本ブログ。

さて、先日「TOILAB誕生前夜」のことを書いたが、今回はアイデアをひらめいてからの180日間の軌跡を記してみる。

・2022/12/6 ひらめく
・2022/12/7 プロトタイプ3まで作る

前回のブログでも書いたが、12/7はちょうど友人のコンサルを受ける日で、早速友人にお披露目。そこで、年明けに身内を対象にした「体験ワークショップを開催する」と決める。

・2022/12月いっぱい、問いの整理

TOILABのアイデアを思いついてからは、寝ても覚めても、夫婦の会話はTOILABになり、海外旅行先でも問いを選定する作業に没頭する始末。

(ベトナム、ハノイのホテルで作業する様子)

・2023/1/7 体験ワークショップ(プロトタイプ4)

(ワークショップの様子)

さて、上記の体験ワークショップでは、初めてのプロダクト作りの難しさを感じることになった。それは、「デザイン性の高さと機能性の高さの両立」である。

ワークショップを開催するにあたって、私たちは「問いの選定」と「カードのデザイン面」にこだわり、そこを磨くことに時間を要していた。

(こんな感じで、北欧風のテイスト。これはこれでとても気に入っていた)

が、ワークショップを開催して上がった声が、「文字が読みにくい/小さい」「カードが小さい」「使い方がちょっとわかりにくい」「カードの種類の違いがパッと見てわからない」というもの。

(こんな感じだった)

 

そう、カードは実際に使うとなった時、「文字面」が表で、デザイン面は見えないw。なのにデザイン側にこだわってしまっていたのだ(がーん)。よく考えればわかることなのかも知れないが、改めて「トランプサイズの文字面に、問いかけ&使い方の指南となる情報」を盛り込むことの難しさに直面した。

2023/1/22 クリエイティブディレクターのレアちゃん&ゆーじくんとオンライン会議。この文字面の課題を解決する話し合いで出てきたのが、「色を活用する」というアイデア。

カードの種別ごとに色を変えて、直感的に見やすくする。同じ種別のカードでも「色の濃淡」をつけ、「濃いカード=必須」「薄いカード=初心者は使わなくてOK!」と使用上の指示情報を埋め込む。また、カードの大きさも「トレーディングカード」サイズを採用し、それまでより少しだけ大きくする。

(プロトタイプ4と5の違い)

 

(この時作成したもの、色のアイデアがカードに落とし込まれている)

2023/2/11 再度、仲間にご協力いただきTOILABプロダクト会議(プロトタイプ5)

(自宅でプロダクト会議、当時小学校6年だったレアちゃんの息子さんも参加、見事なコーチングだった!)

この日のために作ったカードデザインは、相当ポジティブなフィードバックをいただくことになり、仲間にプロトタイプを貸し出し、職場などで使用し使い心地や反響を集めていただくことになった。

デザインの方向性が見えてきたところで、次の課題は「①問いの選定」と「②デザイン」「③色の決定」。

「①問いの選定」は、コーチングの師匠である宮越大樹さんが快く協力くださり、一旦大きく問いを広げてみる作業をした。200ぐらいの問いや声がけを出してみた。その上で、「初心者にも使いやすく、プロの役にも立つ」ところを狙って、残念だけど今回はカードにしない問いを決めていった(ポジションチェンジや臨場感コーチングなど)。

特に、カードを使いやすくするために、「Cut-in Questions(対話を深める問い)」や「Encouragement(勇気づけの言葉)」などは、キリよく10枚になっている。この10枚に収めるための取捨選択作業はとても時間がかかった。本を書く時にも思うことだが、何かを誰かに受け取ってもらう形にする時には、必ず「捨てる」作業が発生する。これはとても勇気がいることだと改めて感じだ。

次に、「②デザイン」。これはクリエイティブディレクターのレアちゃんゆーじくんと、産みの苦しみを味わう。色々ご提案いただいたデザインの中で、「カードを組み合わせてコーチングする」TOILABと、ブロックを積み重ねるイメージが一致したこと。ブロックは色々な積み重ね方ができるように、カードもフレキシブルな組み合わせの応用ができること。そして、TOILABの”LAB”というネーミングは「ラボ/研究所」という意味だ。これは、「一人でも多くの人が、問いを使って幸せになるための方法を研究していきたい」という想いが込められている。このラボ感とブロックのイメージが直感的に一致し、このデザインで行こう!ということになった。

(今のデザインが初めて決まった時)

今振り返っても、想いをデザインで表すのはとても大変な作業だった。ディレクションしてくれたレアちゃんの力量がなかったら辿り着けなかった。

さて、振り返るともう一つ大変な作業だったのが、「③色の決定」。これには予想以上の時間を費やした。
このTOILABというカードは、色に大きな役割がある。ステップごとに色が変わる。しかも、色の濃淡を使っている。すると何が起きたのか? 例えば、オレンジのカードと赤のカードがあると、、、どこかで色味同士が似てしまうのだw。

(試行錯誤の途中)

しかも、いざ印刷してみると「あれ?思ったよりキレイな発色じゃないな・・」ということになる。キレイな色だけを残し、かつ色の濃淡を活用しつつも、色が似過ぎないようにする。この点で、完成形を目指して試行錯誤し、2週間毎日キンコーズに通い詰め、カードのモック作り。キンコーズ銀座一丁目店の店員さんには大変お世話になった。

(ほぼ今の形に近いが、まだ色味に納得がいっていない時)

(キレイな組み合わせを探す)

(こんな試行錯誤も)

余談だが、キンコーズなどの印刷店は、お店によって色の発色がかなり変わる(そういうものらしい)。違う店舗に行って印刷して、びっくりしたことも。

このデザインや色の選定の作業のおかげ(?)で、私はイラレ素人だったところから、なんちゃって使える人になってしまった。誰かにお任せすれば良かったのかも知れない。が、TOILABを作り出した後に振り返ると、納得いくまでこだわって、本当に良かったと思う。「細部に神は宿るって、もしかしたらこういうことなのかも知れない」という経験になった。今振り返ると、こんな作業をしつつ、本業のコーチングや研修もやっていたのが信じられない。

2023年の3月〜4月は、そんな試行錯誤の時期だった。

そして5月。よーーーーーやく、形になってきた。

(写真は、箱も含めてすべてモック=手作り)

ラスト、カード106枚全部の文言に間違いがないかチェックして、2023/5/10、TOILAB完成(印刷に出す前)!アイデアをひらめいてから、まさに寝ても覚めてもTOILABだった180日間。

(印刷した後に誤植が見つかったら終わる!との気持ちでチェック)

(ロイヤルホスト有楽町店で喜びに浸る私w)

今回はここまで!

https://toilab.net

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